異文化クリニック体験記:外国人居住者の医療冒険
- 張雯茜
- 2023年11月24日
- 讀畢需時 4 分鐘
異国で生活していると、日々色々な驚きがあります。特に医療の場面では、ちょっとしたコミュニケーションが一大事件になったりします。言葉の壁や文化の違い、それらがどう症状を伝えたり、医者の話を理解したりするのを難しくしているのか、私の体験を通じてお話ししてみたいと思います。
症状を伝える試練 日常的な言葉だけでは、自分の症状を正確に説明するのが難しいです。痛みにはいくつかの種類があり、それを説明するのが非常に難しいです。他の不快感の種類も多く、「どこがどう痛いか」を説明するのは難しいです。さらに、「この動きをする時にはこう痛い」というような状況の説明も難しいです。しかし、「この動きをする時に症状が変わる・消える」ということもあります。うまく説明できないため、処方される薬が本当に適切か疑問に思います。特に、ただの塗り薬をもらった場合、「これで本当に治るのか?」と不安になります。
医師の言葉、理解の迷路 医者の説明には専門用語が多く、理解が難しいです。専門性を保つためとはいえ、医者の話の速さや、使われる言葉、方言や独特の発音など、理解を難しくする要素が多いです。医者に「やさしい日本語を使ってください」と要求することは難しいです。
翻訳者なしでの医療旅:ソロプレイ限定 医療翻訳者という職業があるにも関わらず、普段クリニックに行く際には翻訳者を連れて行くことは難しいです。婦人科などの場合は、プライバシーの問題もあります。つまり、自分で解決しなければなりません。翻訳ツールは使えますが、初心者から上級者まで、結局は一人で対処するしかありません。
パニックの中の外国語の海でのパニック 特に緊張や病気のために、落ち着いていないときには、「もう抜歯しなければなりません(えええ!!!)」や「放置すると癌になる可能性があります(えええ!!!)」といった医者の言葉に驚き、その後の説明をうまく処理できないことがあります。外国語であるため、母語と同じようにすぐに理解するわけではなく、一瞬ボーッとしてしまうと、その後の内容を追いかけるのが難しいです。
逃げるは恥だし役に立たない 医者の質問に対して曖昧に答えることはできません。一般人の場合、「〇〇ですね?」という質問に対して「そうですね」「まあね」「ふーん」といった曖昧な表現で答えることができますが、医者の場合は「〇〇ですね?」という質問に無意味な「そうですね」と答えるわけにはいきません。一般的な会話とは異なり、コミュニケーションが強制される状況です。他に相手を選ぶことができず、話さなければならないのは、口頭試験のようなものですが、口頭試験でうまく対応できないと点数が減るだけですが、クリニックの場合は適切な治療を受けられないことになり、経済的および精神的な負担が大きくなります。
治療後の困惑:何が行われたのか? 医者が「ちょっと〇〇していますね。今もできますので〇〇しましょうか」と言うと、私は「それは必要な処置ですか?いくらですか?」と尋ねます。必要な処置と費用を確認してから、「ではお願いします」と答えます。どのような処置が行われるのかわからず、家に帰っても家族にどのような治療を受けたのか説明できないことがあります。「とりあえずこうされて、ああされて、どういうことかわからないけど必要らしい」という状況になります。
難易度マックス:歯医者 「コーヒーやお酒は飲みますか?」以外にはほとんど全部が難しいです。普段使わない言葉が多すぎて、本当に難しいです。しかも、歯科医に行くことは外国語教科書のテキストでほぼ見たことがない。「頭が痛い、喉が痛い、熱がある」といった風邪や熱に関する一般的なテキストでは、「歯が痛い」という表現では問題が解決しません。 自分の痛みを正確に説明できないと、治療方法が大きく変わる可能性があります。自分の痛みを抑えめに言うと適切な治療をもらえず症状が続くことになりますが、大げさに痛みを描写すると歯の神経が取られてしまう可能性もあります。外国人としては大きな挑戦になっています。
最後に、中国語教員として「中国の歯科医に行くための中国語」を教えることを考えていますが、現在の人工知能の進歩には追いつけないと感じています。医療翻訳ツールのような技術がもっと発展することを期待しています。これは、異国での医療体験を振り返るとき、毎回新たな発見があるからです。クリニック側も、このようなツールをもっと積極的に導入し、言葉の障壁を乗り越える手助けをしてくれると良いでしょう。これはグローバルな時代のサービスとして非常に重要であり、適切なコミュニケーションツールの開発が問題解決の鍵となるでしょう。私たちの「異国での医療冒険」は続くかもしれませんが、このブログが皆さんの役に立てれば幸いです。